title>軍師官兵衛第八話 秀吉という男 - 軍師官兵衛 非公式解説ブログ dismiss_pictograms | html %>:So-netブログ meta name="description" content="天正三年(1575)七月官兵衛はいよいよ信長との謁見の日を迎えた 案内役は万見仙千代、仙千代は信長は気が短くまわりくどい返答を嫌う、聞かれたことには余計なことを言わす要を得た返答をするよう忠告を受けた。 仙千代に先導され主殿に入った、勝家、光秀、長秀、一益、信盛らの注目の中待っていると信長の足音が聞.." /> 姫路 抑える 子供 明石 博物館 東海 中国 道具 仕切り 岐阜" />
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軍師官兵衛第八話 秀吉という男 [ドラマ]

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天正三年(1575)七月官兵衛はいよいよ信長との謁見の日を迎えた
案内役は万見仙千代、仙千代は信長は気が短くまわりくどい返答を嫌う、聞かれたことには余計なことを言わす要を得た返答をするよう忠告を受けた。
仙千代に先導され主殿に入った、勝家、光秀、長秀、一益、信盛らの注目の中待っていると信長の足音が聞こえてきた。
村重の書状を読んで官兵衛のことは知っているようだ、
「すでに東海、北国、幾内の大半を制し、天下統一へ向け着々と歩みを進めています、しかしいまだに従わないものもおります、その最たるものが、中国の毛利とお見受けいたします、主、小寺政職は織田方に味方仕る所存。ぜひしかるべき大将のもと、軍勢をおつかわしください。その折はわれら小寺が喜んで先手を務めまする。」
しかし勝家は「毛利はまだ敵となったわけではない、まずは北国越前の一向一揆衆、上杉謙信への備えだ」
官兵衛はあったばかりの勝家のことを言い当て、勝家に向きなおした
「仰せ一理あれど、一向一揆衆の大本石山本願寺は毛利とつながっております、播磨は中国から石山本願寺への道筋ここを制すれば両者のつながりを断つことができます、毛利は必ずや織田の敵となりましょう、毛利を討たねば、織田の天下布武はかないませぬ」
一益仁平の数を聞かれ官兵衛はありのまま五百と答えた。
長秀にバカにされるが、桶狭間の戦いと孫子の兵法の言葉を借り言いくるめた
光秀にかばわれ官兵衛が中国攻めの策を話した。
「毛利を攻めるには山陽、山陰二つの道があります、大軍を動かすには平坦な山陽道が向いており、その山陽道に御着、姫路はございます。ここは播磨のほぼ中心。海も近く中国を抑えるのに絶好の要地姫路を中国攻略の足掛かりとするよう主政職は申しております」
播磨の形勢について、志方城の櫛橋はわが婚威なれば懸念するに及ばず、三木城別所も織田方に恭順を示しております、しかしながら、明石、高砂、福原、上月など、播磨の大方の大小名は今は毛利についております。されどそれは毛利の威勢をはばかっているだけにすぎず、結束は強くはありませぬよき大将を姫路におつかわしくだされば、皆、織田家の味方となりましょう。この私めが、播磨一国を必ずや説き伏せてごらんにいれます、播磨を手に入れれば毛利を倒すことなど容易にございます」
信長がもの言わずに立ち上がった、その傍らには佩刀を携えている。
官兵衛に近づき佩刀を差し出した
「そちに取らせる」
その時どたどたと秀吉が入ってきた信長が一喝し秀吉は普請奉行の尻を叩いていましたと言い訳とした
その調子の良さと、普請奉行の仕切りの良さに信長の怒りの矛先を収めた。
「貴殿が黒田官兵衛殿でござるか?」
「荒木村重から聞いておる、よう来てくれた、それがし、羽柴筑前守秀吉でござる。播磨の小寺家がわれらに味方してくだされば、心強い限り。上様、毛利攻めの要となりましょうぞ。ありがたや」
秀吉に信長の命が下った
「猿!そちが播磨へ行け」
「官兵衛播磨を手に入れなければ毛利を倒すことができぬ、毛利を倒さねば天下布武はかなわぬ播磨攻略には内情に詳しいものの導きがいる。この秀吉とよろしく相談せよ。そちの申したことは、この信長の考えていたことと同じだ。面白かったぞ」

官兵衛は心身ともに疲れ果てて、善助たちが待っている控えの間に戻ったときは足がふらついていた
官兵衛は無事に拝謁を終え信長への畏れがじわじわと込みあがってきた
ほっと息をつく暇もなく廊下から官兵衛を呼ぶ大声がした、秀吉が走ってくる

秀吉が一行を案内したのはにぎわう城下町の中ほどにある露店だった。
いつの間にかかしっきってある、秀吉自身が団子を運びもてなす
今や岐阜は日本一の町だ。楽市楽座、関所をなくし道を広げ整えたすべて信長の考え人が人を呼びこの賑わいをもたらした
官兵衛は秀吉の話をきき感服した、すると秀吉は信長から賜った佩刀が気になっているようだった
この佩刀の名は圧切という
圧切の由来を語り始めた
「信長に無礼を働いた茶坊主が膳棚の下に逃げ込んだ、信長はその卑劣さを許さず手にした刀で膳棚ごと茶坊主を真っ二に圧し切ってしまった。その切れ味のよさに、信長自らその刀を圧切と名付けた
(この圧切今も確かどこかの博物館どこかに残っているはず)
その後なぜ秀吉が遅れてきたのかを語りだした、秀吉がもしその場にいれば官兵衛の肩を持ったに違いないしかし、重臣の中には百姓の出の秀吉をよく思わないものもいる、もし秀吉が官兵衛の肩を持った場合秀吉に抗い官兵衛の計略に異を唱えたに違いない
秀吉がいなかったから光秀は官兵衛をかばったと語る。
その光秀も自分が毛利攻めの大将に任命されるものと思っていたようだ。
秀吉は自分の居城長浜城に官兵衛を誘った、官兵衛の返事も待たずさっさと長浜行を決めてしまった

信長は南蛮渡来の赤ワインを好んで飲む、お濃は相伴しながら、毛利攻めを光秀ではなく秀吉にしたのかを尋ねた、信長は人こそ一番の道具、その中でも秀吉は使いやすい道具であると語る、秀吉を使えばほかのものは負けじと競い合う、競い合うことを忘れた人間は役に立たない、此度は道具の手入れをしたと語った
官兵衛もよき道具だと語った、もし秀吉と馬が合えばいい働きをするかもしれぬ

職隆が官兵衛の文を携え、御着の政職のもとに上がった、
無事に信長との謁見を終え大役を務めあげたと報告するも、政職は困ったようにうめき声をあげた
まだ政職は織田と毛利で揺れ動いていた

小寺が織田についたことは、吉田郡山城の毛利にも知ることとなった
しかし織田はまだ越前の一向一揆衆に手がかかるとみる、しばし時を要するその間に播磨の隅々まで手を広げておくと輝元の不安を隆景が払しょくした
その一方で足利義昭が毛利の庇護を求めてきている
隆景は熟考しまだ使い道がある抱き込めば大義名分が得られると義昭を庇護した

職隆はよくよく考えた末光に相談を持ちかけた
どうやら光の兄左京進が働きかけをしているようだ、もし毛利に寝返れば・・・・・
光は青ざめた、職隆の策に光が乗った

数日後光はご機嫌伺いのためお紺を尋ねた、斎と松寿丸の話を始めた、それを引き合いに織田の話を持ち出す織田は女子供関係なく皆殺しにする、しかし味方になれば待遇は働き次第で扱いは格段に良い
お紺は織田につくと聞いていた
しかし政職は毛利につくと仰せのようでと語った、
お紺は憤怒し、政職にきつくお灸をすえに行った、政職の優柔不断さは将来斎にまで悪影響を及ぼしかねない
何日かして、政職は左京進を呼び出し、やはり織田につくと言い渡した、よほどお紺が怖かったようで左京進の説得を受けぬままそうそうと逃げるよう部屋を出た

秀吉に誘われ、長浜に官兵衛は誘われ長浜についた。
長浜は一年前まで荒地であったが今は城が築かれ岐阜に習い楽市楽座を取り入れ町を豊かにし人でにぎわっていた。
しかし問題も・・・・・
領民が一生懸命働いている一方で、盗人も多くなっている、捕えても捕えてもいなくならない・・・・
役人も嫌気がさし、ついには見せしめに首をはねると息巻いている。
それを見た官兵衛はすぐさま秀吉に進言した
「それはもったいのうございます、よく見ればまだ若く、体も頑強罰として昼間は働かせ、夜は牢に入れておくのです、人は生きておれば使い道もあると存じます、命の使い道にございます」
秀吉は柔軟に発想を切り替え、その場で官兵衛の考えを取り入れた。

長浜城に行く前に城下のとある屋敷にて秀吉なりのもてなしが模様された
もちろん女である、それを用意したのがかの石田光成である。
秀吉の隣には側室の南殿が座り、官兵衛たちの隣には遊女たちが酌をしに来た。
秀吉はここで官兵衛に口止めの約束を取り付ける。
「わしは皆が恐れる上様でさえ、怖いと思うたことはない。しかし、この世でただ一人、怖いものがおる。女房じゃ」
口裏を合わせてくれという秀吉に、官兵衛は苦笑いしながら約束を交わした。

翌日、官兵衛たちは、秀吉の案内で長浜城に入り秀吉の正室のおねと対面した。
おねは手を付き官兵衛とあいさつを交わすと、すぐさま秀吉に向き直った、筑前守様、昨夜はどちらへ?
秀吉はもちろん岐阜だと答えるが、おねはすっかり見破っている城下で秀吉を見たものがいるらしい
秀吉は官兵衛に確認を取らせる「人違いじゃ、ち、違うともうしておろうのう、官兵衛」
「はい・・・・」官兵衛は約束を守ると今度はおねの怒りの矛先が官兵衛に向いた
「私は嘘が嫌いです、官兵衛殿昨日はどこにいたのですか?」
「どこにもおりませぬ」
「なんですかそれは?」
「羽柴様はこれから共に戦うお方、そのお方との約束をたがえるわけにはまいりません、一方お方様は羽柴様が大事にされておられるお人その人に嘘をつくわけにはまいりませんそれゆえどこにもおらぬとお答えするしかありませぬ」
おねは側室がどうこうではなく嘘をついてこそこそするのが気に入らないらしい・・・・
光成が時を見計らい、おねにお土産を持ち出した。
どうやらうまくいったようだ
そこへおねから秀吉に一言発せられた・・・・・
秀吉は心臓が飛び上がったが、内容は民から税金を取るのをやめるようにとの意見だった。
損して得とれ、今は領民の信を得ることが肝要。
「どうだ、官兵衛。わしの女房は天下一であろう?」
「はい」
官兵衛がおねを見ると、おねはまた反物の没頭していた。

この夜は官兵衛たちと秀吉の家臣とで宴会になった。皆かなり酒がまわっている、その中でも太兵衛は秀吉の弟小一郎と飲み比べをしているが小一郎は先によしつぶれた
太兵衛が酒の強さではだれにも負けぬといった一言に、小六が酒だけか?と食って掛かる。
次は相撲の取比べとなった。
太兵衛が小六を投げ飛ばし、秀吉が拍手をしながら酒を注ぐ、「わしはおことが気に入った五百石で召し抱えたい、官兵衛異論はあるまい?」
太兵衛の酔いが一気にさめていく
官兵衛が答えに困っていると太兵衛が「お断り申し上げます」
しかし秀吉はひかない「わしは今使える家来を探している、おことはどうしてもほしい一千石でどうだ?」
そこへ善助が助け舟を出す「恐れながら、その太兵衛それがしの言うことしか聞きませぬ」
「ならばそちも召し抱えよう」
「われらは羽柴様に命じられればどんなことでもする所存、しかし黒田家を離れることだけはできませぬ」
九郎衛門も手をつく「たとえ、百万石積まれようとも、われらの忠義はびくともしませぬ。離れるときは死ぬるときでございます」
「わかったわかった、今のは忘れろ。酒じゃおおいにのめ」
官兵衛は胸をなでおろし、秀吉の懐の深さに感じ入った

夜が更け、官兵衛が秀吉と差し向かいで酒を飲んでいた。
秀吉は尾張の中村の農民の出だ、食い詰め針を討って飢えをしのいでいた、そんな中信長が秀吉を拾ったそして草鞋取から身を起こし何とか侍となり、必死にやってきたそれが今は長浜城主運だと語る秀吉
そして成り上がりの秀吉には昔からの家来がいないそのため太兵衛がほしかったようだ、それゆえ家中をまとめるの意苦労するようだ、再度官兵衛に太兵衛と善助を譲ってくれるよう頼むが官兵衛が断る。
「官兵衛おぬし面白いことをもうしておったな?命の使い道とか」
「死んだ、祖父の言葉です、若気の至りで戦って死にたいともうしたことがありました、その時叱られ、命を無駄にするな、お前は命の使い道が分かっておらぬと」
「なかなかの御仁だ、ジジ様は」
「それがしも戦で多くの家臣をなくしました、それ以来祖父の言葉をかみしめ戦においていかに味方の兵を減らすことなく勝利を収めるか、それが肝心だと常々考えております」
秀吉も首を縦に振りながら「わしもそうじゃ、人こそ宝。戦わずして勝つ。それができれば一番じゃ。官兵衛、おぬしとはうまくやっていけそうだ。おぬしと会えてよかった」
「それがしも同じでございます、秀吉様の中国攻めの足掛かりになるため、播磨は何としても守って見せます」
「頼んだぞ官兵衛」
秀吉が官兵衛の手を取った、官兵衛も秀吉の手に手を重ね固く握手を交わした

秀吉が遅くまで起きて仕事をしていると、廊下から声がかかり播磨の情勢を偵察していた半兵衛が戻ってきた。
「で、どうだった?播磨の様子は」
「三木の別所と、御着の小寺以外は毛利についています、毛利の調略が伸びているようです、しかし実のところ様子をうかがっているだけで、こちらに寝返ることは十分考えられます」
「官兵衛の申した通りだな」
「小寺の家老ですな、名は知っております。戦上手と聞き及びました」
「なかなかの切れ者だ、おぬしと気が合うかもしれぬ」
「使える男ですか?」
「使える」
「その男試してみてもよろしいですか?」
「試す?」
秀吉が訝しげに半兵衛を見た。


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